ご案内
冬のシーズンには、これらの色にオーガンザとローシルクの質感の輝きをミックスさせて、赤とオレンジのトーンの才気あふれた中国の皇帝と役人の色をイメージしてコレクションを作った。
私はそのときの欲求で配色を決める。
だから、そのときの気分や機嫌の善し悪しによって配色が変わる。
1990年から91年の冬には、スパンコールの効果、輝き、金色の飾りが欲しくなったし、1993年から94年の冬には、配色はずっと不透明で粉っぽいものになった。
そのときの気分、機嫌によって服を上手に着るには、まずは色を選ぶことだ。
赤が濃すぎるときは、シルエットを重くすればいい。
反対に、あまりにオレンジに寄り過ぎるときは流れるようなシルエットにする。
深みのある赤をほんの少し付け加えるだけで十分なこともよくある。
このことを最初に理解したのは大画家たちだろう。
たとえば、ルネサンスのヴェネチア派の巨匠、Tの影響を受けた画家、パルマ・イル・ヴェッキオの素晴らしい「ラ・ベッラ」という題の絵をよく見てごらん。
絵の中の女性が着ているドレスの高価な布がかすかな音を立てているのがわかるだろう。
豪華な色彩の画面にはまるでエナメルのようにふんだんに光が溢れている。
華麗な赤や群青は光沢のある肌色と大変よく調和して、女性の美しさを歌い上げている。
私はひとつの絵画に、色のための色を使うのは好きではなく、表現全体を考えて色を使う。
作品をすっきりさせる雰囲気は、私にとっては色の問題以前に気にかかることだ。
たとえば、Rの神秘性のほうがMの輝きよりも好きなんだが、Oの画家たちのトーンはずっとくすんで、雰囲気は閉鎖的だろう。
そして薄暗がりから光が溢れ出ている。
注意深く観察し、感覚を磨き、受け入れられる限り、発信されている記号に対して目を開けば十分なんだ。
君は絵画が好きなのだから、画家たちのパレットをよく観察しなさい。
そしてその光に浸されてごらんなさい。
美術館とかその他のそうした施設に通って絵を見なさい。
そうすれば、知らないうちに有益な勉強になっているだろう。
この黄色の布とあの赤の布とがよりよく調和するかどうかを判断しなさい。
そうすれば、第2のインスピレーションのように、ごく自然に見えてくるだろう。
色彩については1に観察、2に観察、そして3にも観察することだ。
Pに戻ると前衛という遊びは、どんな犠牲を払っても手に入れる極限、伝統であると再発見した。
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